精油の安全性について
精油は日常の中でたいへん役に立つツールです。
そうは思っていても、自分の周囲の方にはお伝え出来ますが、多くの方に広めることまではできていません。
自分の周囲の方にではなく、国分寺市に住んでいる方にお届けしたいと4年前からアロマ講座を提供しています。
国分寺市にあるすずかけ心療クリニックのデイケアサービスの一環としてアロマ講座を開催しています。
毎年、窓口の方と連絡を取り合い、日程を決めたうえで、当日にみてもらう資料を作成して事前に提出もしています。
アロマ関係者あるあるで、自分では当たり前になっている言葉の使い方などに質問をもらうことがあります。
今回は、香りをかいだり、皮膚に塗布した精油は、人のからだの中でどのようなルートを経由してからだの外に排出されるのかという説明文があります。日本では、芳香、皮膚に塗ることが中心で、「経口摂取」は推奨していないという断りを書きました。
クリニックから、この点に関して質問が出た場合に、回答を準備するように求められました。
アロマ関連協会の見解を書いてもよいのですが、私は1冊の書籍の内容を抜粋して回答しました。
それが、精油の安全性ガイド第2版の内容がわかりやすいと考えて、採用しました。
動態学と用量に関する省の中で、経口投与の内容をお伝えしました。
経口投与に関しては患者さんにとっても利点もありますが、不利な点があることを伝えました。
組成成分が胃腸粘膜を刺激する恐れがあること。
粘膜は通常、外皮よりも傷つきやすく、敏感だからという点です。
さらに、経口投与には、いつでも吐き気と嘔吐を引き起こす可能性があること。
胃腸管に食べ物がある場合には、精油の血流への吸収率が予測できなくなる問題が起こります。
わたしは、組成成分が粘膜を刺激する点は、注意が必要だと思っています。
このように、医療者の方から質問や指摘をもらえることは、アロマセラピーの可能性を広げる大切な一歩になると思います。
これからも、様々な場所で精油が役立つツールであることを発信していきたいと思います。
今回、私が参考にした書籍精油の安全性第2版の共同執筆者であるティスランド・インスティテュ―トの日本語版ウェブサイトがラウンチされるそうですので、こちらにサイトの情報を掲載しておきます。